Aさんはドトールのメニューにも魅力を感じているという。
「食べごたえがあるミラノサンドがお気に入りです。週1回くらいは昼食として食べています。あと、季節限定のコーヒーメニューもありがたいし、デザートメニューも豊富。コーヒーショップというよりも、ファストフード店に近い感覚です」(Aさん)
喫煙者にとっての有力な選択肢に
前述のJCSI(日本版顧客満足度指数)に関するアンケートにおいて、顧客期待(ブランドへの期待感)、知覚品質(利用した際の品質への評価)、推奨意向(サービス内容を肯定的に人に伝えるかどうか)では、スターバックスが1位だった。つまり、ブランド力や品質ではスタバがドトールを上回っているということになる。では、どうして顧客満足度はドトールが上だったのだろうか。40代会社員の男性Bさんは、ドトールとスタバに対してこんな印象を抱いている。
「ドトールに入る時は、コーヒー以外の目的があることが多いです。たとえば、部下との打ち合わせだったり、外出中に調べ物をするときだったり、単なる時間つぶしということはあまりない。個人的にはすごく落ち着いているイメージです。そういう意味で、ものすごく満足度が高い。スターバックスだと、席と席の間が狭くて、人の出入りも激しくてなんだか落ち着かなくて…」
Bさんは、コーヒーの品質については、こう語る。
「コーヒーは好きですが、豆にこだわるほどではない。はっきり言って、細かい味なんか分かりません。『スタバは別格』なんていう人もいますが、私にしてみれば、ドトールも十分に美味しい。それに、本当にコーヒーにこだわるのであれば、本格的な喫茶店に行くだろうし…。コーヒーも美味しくて、居心地もいいドトールは最強だと思います」(Bさん)