日本の3大都市といえば、一般的には「東京・名古屋・大阪」。新幹線に乗れば日帰りも可能な3都市だが、言葉も違えば文化も違うのが面白いところだ。しかしその街に住む人間は、自分の街の特徴を意外と知らないもの。東京、名古屋、大阪でそれぞれ10年以上の転勤生活を送った男性・A氏(50代)が、「ごちそう」をキーワードに3大都市圏の特徴を語る。
男性は大手ゼネコンで一貫して営業畑を歩み、夜な夜な接待に駆り出された経験の持ち主。その土地ごとの気質を理解しなくては商談をまとめることができないため、必然的にヒューマンウォッチングに励むことになったという。まずは東京の特徴を語る。
「東京は“値段を食べる街”という印象です。とにかく“良いもの=高いもの”。高い料理や高いワインを頼みたがりますし、安く食べることをスマートでないと考える人も少なくありません。店もキレイで、高級感があって、『アナタのためにお金を使いました』というのが一番喜ばれるし、仕事もまとまりやすいです」(A氏。以下「」内同)