総務省は2020年の東京五輪に向けて、テレビ番組でのネット同時配信を本格的に普及させるべく、議論を進めている。現在はNHKのネット同時配信は放送法で制限されているが、法改正も検討されている。
そこで気になるのが、NHKの受信料だ。現在はNHKを受信できるテレビを持っているとNHKとの受信契約を締結する義務が発生し、受信料を払わなくてはならない。では、もしもネットで同時配信された場合、スマートフォンやパソコンは受信契約の対象になるのかどうか──。この点に多くの視聴者・ネットユーザーが興味をいだいているのだ。
そんななか、受信料の在り方についてNHKは検討委員会を設置して議論を重ねており、その答申案の概要を6月27日に公表した。その概要によると、すでに受信契約を結んでいる世帯については、パソコンなどを持っていても、新たに受信料が追加されることはないとのことだ。
また、ネット配信に対して受信契約を結ぶ場合でも、“配信サービスの料金”など、従来の受信料とは別の形での徴収も検討されているという。