サマージャンボ宝くじの季節がやってきた。今年は7月18日発売で1等前後賞合わせて7億円。一攫千金を求め、人々は宝くじを購入するわけだが、1000万円以上の「高額当せん者」は年間2000~3000人。そんな人だけが手にする人だけが読める冊子『【その日】から読む本』が存在する。弁護士や臨床心理士、ファイナンシャルプランナーの意見を取り入れて作成されたもので、高額当せん者に宝くじ運営元のみずほ銀行から渡される。
ラッキーな人にしか読むことができないこの冊子は11章構成。7月10日発売の週刊ポストにて各章の最初の見開きが紹介されている。第1章のタイトルは「受け取った当せん金は、とりあえず安全な場所へ」で、以下「これからのスケジュールを思い描いてみよう」「ちょっと待て、落ち着いてからでも遅くない」「当せん者にしかわからない悩み、知っておこう」「だれに当せんしたことを知らせる(知らせた)か」「だれにお金を分与するか」「お金の使いみちを考えよう」「当せんして何が変わるか」「残ったお金をどうするか」「将来の目的に合わせて、お金を考える」「運用を始める前にチェックしておくこと」と続く。
筆者が気になったのは、「当せん者にしかわからない悩み、知っておこう」「当せんして何が変わるか」の2項目である。「大金手に入れて何を悩んでおるのだ、エッ!」と思うし、「当せんして何が変わる? 多分カネに群がるハイエナ野郎が増えるのだろうな、どれだけゲスいのか」といった第一印象を抱いたため、さっそくその2項目を見てみる。まずは1つ目の第4章から。