ラーメンやカレーの外食をするとき悩ましいのが「トッピング」の選択。トッピングこそお店にとっての儲けの重要要素になっている面もある。お店もそれなりに儲かるようにし、客も満足いく食べ方をするにはどうするべきか。トッピングには「コスパ」の考え方もあるだろうし、よりおいしく食べるための工夫といった面もある。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏がトッピングの心構えを語る。
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トッピングを足すのは、基本はカレー屋とラーメン屋です。外食は一種のぜいたくでもあるので、その場合、私は金額はあまり考えず、とにかく食べたいものを食べるようにしています。まぁ、この2つであれば、そこまで高くないですし。
たとえば、東京・池尻のカレーの名店「ビストロ喜楽亭」では、ビーフカレーに「ほうれん草」「目玉焼き」を必ずトッピングします。カレーは950円なのですが、トッピングは合わせて300円となります。全体としてトッピングが占める割合は高くなるものの、ほうれん草をカレーの中に入れて一緒に煮込んでくれると、これが良い具になりますし、野菜を食べる量が増える。トロトロの目玉焼きは、ルーを「激辛」(「普通」の12倍の辛さ)にしているだけに、良い箸休めになる。これはカレーが1250円になっても惜しくはない。本当は100円にしていただきたいところですが、このカレーのルーがよりウマくなるのを考えるとこの50円もまったく惜しくない。