カジノ合法化に向けた「IR整備推進法」が成立した一方で、大きな問題となるのがギャンブル依存症対策。警察庁は、その一環としてパチンコの出玉規制を強化する動きを見せている。
警察庁は、7月11日にパチンコやパチスロの出玉機能に関するルールとなる「風適法施行規則」の改正案を発表した。その内容は、出玉を現行の3分の2に抑えるというもの。8月9日まで改定案に対する一般の意見を募集し、来年2月からの施行を目指している。
現行では、パチンコの大当たり出玉の上限は1回あたり2400玉だが、改正案では1500玉が上限となっている。パチンコ玉は1玉4円で貸し出すのが一般的であり、等価交換として計算すると、1回の大当たり出玉は9600円相当から6000円相当となる。これはパチスロについても同等の出玉減少となっている。パチンコライター・A氏はこう話す。
「今回の改定案で重要なのは、1回の大当たり出玉が減ることよりも、射幸性の抑制という部分です。この改定案が施行されれば、パチンコで大きく勝つことがかなり難しくなります」(以下、「」内同)