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パチンコ出玉規制 現行と比べてどれくらい減るか検証

「射幸性」とは、言い換えれば「ギャンブル性」ということ。射幸性を抑えれば、出玉の波は緩やかになり、大勝ちしたり大負けしたりする可能性が低くなる。

 今回の改正案で、警察庁は標準的な遊戯時間を4時間と設定し、4時間の遊技で獲得できる出玉を発射した玉の1.5倍未満と定めている。さらに、「1時間の遊技では2.2倍未満」、「10時間の遊技では1.33倍(3分の4)未満」と定めた。現行の「風適法施行規則」では「1時間で3倍未満」、「10時間で2倍未満」と定められており、改正案ではかなり出玉が規制されることが分かる。

1日打っても5万円勝てるかどうか

 では、具体的に出玉の数はどれくらいに抑えられるのだろうか。細かい出玉性能は置いておくとして、ひとまず改定案に定められた数値に基づき概算してみよう。

 まず、パチンコでは1分間に100玉が発射される。単純にこれを4時間続けたとすると、合計で2万4000玉が発射される。最大の出玉はその1.5倍ということで3万6000玉となり、そのうち発射した玉を差し引いて、手元に1万2000玉が残る計算となる。これを1玉4円で計算すると4万8000円。つまり、4時間打って最大で4万8000円相当を交換できるということだ。しかし、これがそのまま勝ち額になるわけでなく、投資した金額を差し引いた額が勝ち額となる。

「最大出玉1.5倍といっても、よっぽど運が良くないとそこまで出ることはないです。単純に確率でいうのは難しいですが、たとえば競馬の万馬券を当てることがめったにないように、パチンコでも出玉性能の上限まで出ることはほとんどないでしょう。しかも、最初に大当たりを引くまで1万~2万円使ってしまうことも珍しくないということを考えれば、勝ち額という点ではだいぶ減ってしまいます」

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