1時間遊技した場合と、10時間打った場合の最大出玉について、現行の規則と改定案とで概算し、比較してみよう。
【1時間遊技した場合】
・現行規則
→最大出玉:1万8000玉 最大差玉:1万2000玉(4万8000円相当)
・改定案
→最大出玉:1万3200玉 最大差玉:7200玉(2万8800円相当)
【10時間遊技した場合】
・現行規則
→最大出玉:12万玉 最大差玉:6万玉(24万円相当)
・改定案
→最大出玉:8万玉 最大差玉:2万玉(8万円相当)
出玉は3分の2程度になったが、“差玉”についてはそれ以上に減っていることが分かる。
「たとえば、現在なら1日で10万円くらい勝つ可能性もありますが、改定後では10万円勝つことなどまずありえないと考えていいでしょう。警察庁としては1回の遊技で最大5万円程度の出玉しか得られないような遊技機のみ認める方針とのことなので、“最大に大勝ちしてプラス5万円”くらいの感覚になると思います。これはパチスロも同様になると思われます。
現在のパチンコ・パチスロ業界では、出玉の波が荒い機種、つまりハイリスクハイリターンの機種が人気となる傾向があります。しかし、今回の改定案が採用されれば、そのような機種はパチンコ店から消えてしまうでしょう。これを機にパチンコをやめる人も増えるかもしれません」
ギャンブル依存症対策の一環として検討されている今回の「風適法施行規則」の改定。パチンコ業界は重要な岐路に立たされているといえそうだ。