中国汽車工業協会が7月11日に発表したデータによれば、1-6月の自動車販売台数は1335万4000台で、3.8%増に留まった。乗用車に限ると、販売台数は1125万3000台で1.6%増と更に低い伸び率である。小型車(排気量1.6リットル以下)だと販売台数は769万7000台で、2.6%減と全体の乗用車販売の足を引っ張っている。
2015年10月から小型車の自動車購入減税が実施され、10%から5%に引き下げられた。その結果、2016年小型車販売台数は21.4%増加、全体の乗用車販売台数は14.9%増加した。しかし、2017年に入り、購入税減税がもう1年続けられることになったものの、税率は7.5%に引き上げられたため、小型車販売に影響が出ている。
乗用車について、車種別にみると、SUVが16.8%増と大きく伸びているが、セダン、MPV、クロスオーバーは順に、3.2%減、15.8%減、25.3%減となった。中国の生活様式に最も適したSUVの躍進が続いている。
乗用車の内、中国ブランドは全体の43.9%を占め、4.3%増と全体の伸び率を大きく上回っている。一方で、海外ブランドの販売台数が伸び悩んでいる。国別のシェアを見ると、ドイツ系が20.2%、日系が17.7%、アメリカ系が12.0%、韓国系が3.8%、フランス系が1.7%、その他が0.7%を占める。マスコミ情報によれば、日系の伸びが最も高く、ドイツ系、アメリカ系がそれよりもやや低く、韓国系、フランス系が減少しているといった状況のようだ。