街を行く人に尋ねてみれば、きっと誰しも住んでみたい街があるはず。けれども理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で13位にランクインした「二子玉川」(東京都世田谷区)について、ライターの金子則男氏が解説する。
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東京には多くの人が憧れる街がたくさんありますが、その中でも最も勢いを感じる街が二子玉川(ふたこたまがわ)です。30年以上前には駅前に「二子玉川園」という遊園地があり(1985年閉園)、閉園後も駅名は「二子玉川園駅」のままでしたが、2000年に「二子玉川」に改称。今や「ニコタマ」はひとつのブランドです(地元の人は「フタコ」と呼ぶ人も多いですが……)。
かつては駅前にそびえる玉川高島屋の“一本足打法”だったニコタマですが、大規模な再開発工事によって、商業施設「二子玉川ライズ」やタワーマンションが次々と完成。楽天も本社を移すなど、注目度は都内でも随一の街です。