最近、調剤薬局で「私をかかりつけ薬剤師に指名してくれませんか」と言われたことはないだろうか。
かかりつけ薬剤師は、複数の医療機関から処方される薬を一元的に管理して重複投与や残薬をなくし、患者さんの健康をサポートする役割を担うものだ。携帯電話などの番号などを伝えて、24時間いつでも患者の相談に応じることも算定要件になっている。
通常なら薬剤師の服薬指導については、110円(または150円)の薬剤服用歴管理指導料が適用される。だが、患者が同意してかかりつけ薬剤師を指名すると、「かかりつけ薬剤師指導料」に変わり、患者の負担は210円にアップ。毎回100円の差が出ることになる。
「特定の薬剤師に健康管理してもらいたいなら、かかりつけを決めるのもいいでしょう。とくに複数の医療機関に通っている高齢の患者さん、がんなどで深刻な病状の患者さんなどは、頼りになるかかりつけ薬剤師がいると安心です」(薬剤師の水八寿裕さん)