それによると、65歳から受給開始すると、76歳で払い込んだ保険料を上回る。75歳で受給開始した人の総受給額が、「65歳受給開始」の人を上回るのは「86歳」だった。また、75歳で受給開始すると、総受給額が払い込んだ保険料を上回るのは「81歳」だった。
「男性80.98歳という平均寿命を考えると、75歳受給を選択すると、年金総額が支払った保険料を下回る“払い損”になる可能性が強い。しかも、年金の受給額が増えても、年収500万円になれば所得税・住民税や健康保険、介護保険料の負担が重くなるため、手取りは65歳を選択した場合の2倍にはなりません」(北村氏)
年金500万円は絵に描いたモチということなのだ。
※週刊ポスト2017年8月11日号