大前研一「ビジネス新大陸」の歩き方

日銀黒田総裁 家計にカネが眠る日本の実態理解せぬ無責任役人

 案の定、クルーグマン教授もバーナンキ前議長も、今になって日本の金融緩和策に対する自分たちの考えの間違いを認めている。そして彼らを“師”としてきた黒田総裁は、来年4月までの任期中に2%物価上昇の目標を達成することは事実上、不可能になった。以前、本連載で「黒田総裁が出口を見つけられたら天才と呼ぶ」と述べたが、結局彼は天才でも何でもなく、日本のミクロ経済の実態を理解していない、ただの無責任な役人だったようだ。

※週刊ポスト2017年8月11日号

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