不動産や飲食店などの事業資金に投資し、配当利回りは10%超──。こう聞いて、「この超低金利の時代、そんなにおいしい話があるはずない」と感じる人もいれば、「こんなに高い利回りならちょっと投資してみよう」と考える人もいるだろう。「お金を借りたい人」と「投資したい人」をインターネット上で結びつける「ソーシャルレンディング」が近年、新しい投資手法として注目が集まっている。
このソーシャルレンディングでは利回り5~8%どころか、なかには10%を超える利回りの投資商品もあった。しかし、ソーシャルレンディングのなかでも会員増加率、預かり資産増加率が非常に高く人気だった「みんなのクレジット」で、投資したお金が戻ってこない事態となっている。
そもそも「ソーシャルレンディング」とは、どんなものか? 同事情に詳しい金融関係者が語る。
「銀行から融資を受けたくても受けられない企業や事業に、個人の方が少額ずつ出し合って資金を融資するというような仕組みです。しかし、少額融資や短期融資、実績や担保がないケースなど、さまざまな理由で銀行からの融資を受けられないことがあります。こういった幅広いニーズをカバーし、急成長をしているのが、ソーシャルレンディングです」
具体的には、飲食店やアミューズメント施設の新規出店・拡大のための資金や、リノベーションして高く売却するための中古物件の購入資金など、さまざまな資金ニーズに活用されている。