「銀行がカバーしきれないニッチなニーズをソーシャルレンディングが担う社会的意義は大きいと思います。なかには、高いリターンが期待できる企業や事業もあるのは事実でしょう。しかし、どのような企業や事業に出資しているのかは制度上、匿名となっていて、そこにはリスクがあります。また、どのような企業に融資しているのか、どうやって高い配当を安定して出し続けることができるのか、不確実な点も多い。
高いリターンの裏には高いリスクがつきもの。ソーシャルレンディングを行う事業者や投資商品すべてが怪しいわけではないと思いますが、利回りが5~8%、なかには10%を超えるような常識では考えにくい配当を出すような商品は、リスクをしっかりと理解したうえで投資することが大切です」
今後、事態が落ち着けば、“一時的に停止”されている融資元金が償還されるのだろうか。投資家の間で不安が高まっている。