年間手数料の差が5000円あったとしても、20年で10万円程度の差。ところが、残高が積み上がり、長期投資が前提となるイデコでは、投資残高に対してかかる信託報酬は、予想以上に大きな出費になる。例えば毎月2万円の積立を20年続けると、信託報酬0.5%と1.0%では、約50万円もの違いになるのだ。さらに、信託報酬を比べる際には注意点がある。
「信託報酬を見る際は、同じカテゴリーで、かつアクティブかパッシブかといった運用手法が同じタイプで比較しましょう」(大江さん)
アクティブ運用とは、マーケットの動きを上回ることを目指し、調査・セレクトしたところに投資する運用方法で、コストが高い。一方、東証株価指数トピックスなどの指標と連動したパッシブ運用は、手間がかからない分、コストが安い。信託報酬を比較するなら、この運用方法が同じでないと意味がない。
※女性セブン2017年8月17日号