「iDeCo(イデコ)」の呼び名がつけられたことから身近になった「個人型確定拠出年金」。老後資金の不足分を月々積み立てて長期運用する、いわば自分で作る年金で、働いていて所得税・住民税を納めている人なら、掛け金が全額所得控除されるのが大きなメリットだ。それでは、運用商品はどう選べばよいのか。
イデコで商品の大半を占めるのは、投資信託。ある程度のリターンが期待できるものなので、値動きはある。一方で、どの金融機関にも、元本確保型商品が1本以上は用意されている。石橋を叩いて渡る慎重派にも対応しているのだ。
「ただし、納税していない専業主婦が、定期預金などの元本確保型の商品での運用を選ぶ場合は注意が必要!」と年金のプロで社会保険労務士の井戸美枝さん、NPO法人確定拠出年金教育協会の理事でファイナンシャルプランナーの大江加代さんが釘を刺す。
というのも、口座手数料は定期預金の利息ではカバーできず、手数料分損するからだ。