さらに、「先輩の引っ越しはねらい目」とAさん。
「売れている先輩は、引っ越しの手伝いに後輩芸人を呼ぶことが多いので、その際に高そうな洋服やアクセサリー、家具などを物色し、先輩の機嫌を見計らって『これ、もらっていいですか!?』とおねだりすると、8割がたもらえます。友人の若手芸人で、部屋ごと譲り受けた人もいます」(同前)
ほかにもアルバイトをまかない付きの飲食店にして食事代を浮かせたり、たまにあるテレビの仕事の際にお弁当をたくさんもらって帰ったりするなど、地味な節約方法はいくつもあるとのこと。ただ、一番の節約につながるのは、やはり「売れている先輩芸人を利用すること」だとか。
Aさんは最後に、「私はバイトや先輩に“たかる”生活のなかで、芸人としての才能に見切りをつけてしまいましたが、今でも頑張っている人は本当にえらいと思います。売れてほしいですけどね…」と語ってくれた。芸人として一人立ちできるのは、ほんの一握りだという現実がそこにはある。