キャリア

早期退職男性「退職金上乗せ」でも見通し甘くバイト開始

家計破綻の危機に直面する高齢者は少なくない

家計破綻の危機に直面する高齢者は少なくない

 政府は、「年金の75歳受給開始」に向けた検討を進めている。実際、内閣府の有識者会議「高齢社会対策の基本的在り方等に関する検討会」では、年金受給開始年齢の「75歳選択制」を盛り込み、年内にも閣議決定する方針を打ち出した。だが、もし「75歳受給」となれば、多くの高齢者は家計破綻の危機に直面する。

 総務省の家計調査(2016年)によると、高齢者の1か月の平均生活費(2人以上世帯)は、世帯主が60代後半の世帯で約27万円、70代前半世帯で約25万円。単純計算で、65~74歳までの10年間に3000万円超が必要で、退職金や預貯金などで足りない分は、「老体に鞭打って自分で稼げ」と言っているわけである。

 現行の制度(65歳受給開始)でさえも、無理が生じている現実がある。近畿地方で中学教員をしていた男性(63歳)はこう話す。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。