サミットのチラシが主婦の注目を集めたのは、この時ばかりではない。選挙以外にも、父の日には「プレミアムファーザーズデー」を実施。「『父の日』はみ~んなプレミアムな一日を!」という本家・プレミアムフライデー風のキャッチフレーズとともに、まぐろ、ステーキ肉、ケーキ、ビールなどの特売をアピール。
夏休みスタート時には、食の豆知識をわかりやすくイラストで説明した「サミットこども新聞」をチラシに掲載。クイズ形式の紙面は、親子で一緒に楽しめると大きな話題になった。
サミットは以前からチラシが凝っていると定評があったが、前述のような一風変わったチラシを頻繁に行うようになったのは、今年からだと言うのは、サミット営業企画部の菊地道江さんだ。
「昨年就任した新社長が策定した『サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする』という事業ビジョンを実践しています。お客様も社員も楽しくなるような企画を考えています。『総菜選挙』は、AKB48の選抜総選挙からヒントを得た社長の発案です」
徹底的に取材をして作っているチラシもあるという。
「沖縄フェアのチラシでは、地元のかたが実際に郷土料理をどのように食べているのか、現地の主婦やスーパーの人に話を聞くため、沖縄まで行き、調べました。食堂で定番メニューだと教えてもらった“沖縄ちゃんぽん”や“いかすみ焼きそば”は、総菜コーナーで販売しました」(菊地さん)