レイアウトにもこだわっている。
「普段チラシの両サイドにサミットマークを並べているのですが、沖縄フェアではシーサー、父の日フェアではヒゲのイラストを交ぜるなど、その都度、企画にちなんだイラストをちりばめています。それを楽しみにしてくださっているお客様からは、イラストがないと、残念だと連絡が入ったこともあります」(菊地さん)
こだわりのチラシを作っているのは、サミットだけではない。「最近のチラシは本当に凝っています」と話すのは、大手スーパーに22年間勤めていた経験を持つショッピングアドバイザーの今野保さんだ。
「安さが売りのディスカウント系のチラシも健在ですが、最近はサミットのような読ませるチラシが増えました」
読み物として面白いチラシは、新聞に折り込まれる数多くの中でも読者の目に留まりやすく、長期保存されやすい。凝ったチラシが増えた要因について、今野さんはこう続ける。
「コンビニの数が増えたことで、消費者が便利さに慣れてしまい、たった1円のために遠くの店まで買いに行かなくなった。つまり値段で動く客が減少したのです」
※女性セブン2017年8月24・31日号