家族と、友人と、恋人と、一人で……旅行をする際の最大の関心事といえば「何を体験するか」だが、それと同じぐらい大切なのが「どこに泊まるか」だ。後々思い返すと、観光地よりもホテルの方が印象に残るというのはよくあること。フリーライターとして全国を飛び回ってきた金子則男氏が、「これまで出会った珍しい宿」について語る。
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私はこれまで47都道府県すべてに出かけたことがあり、数百回ホテルに泊まっていますが、部屋の形状で最も驚いたのが、2009年に北海道の函館で泊まったホテルです。
私の宿の探し方はとても単純で、「安ければ安いほど良い」というのが唯一最大のルール。その時も宿泊予約サイトに「宿泊する街」「チェックインする日」「チェックアウトをする日」を入力して、「安い順」に表示されるように設定し、一番上位に表示された宿に予約を入れました。料金は2泊で5000円でした。
ちなみに宿泊予約サイトで「安い順」と検索すると、しばしば「1円」「100円」などといった宿泊施設が表示されます。しかしこれは「シルバー限定」「誕生日限定」など“縛り”が多く、当てはまる人はまれなものばかり。検索ランキングの最上位にホテル名が表示されることを狙ったものでしょうから、条件を確認する必要があります。