街を行く人に尋ねてみれば、きっと誰しも住んでみたい街があるはず。けれども理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で16位にランクインした「表参道」(東京都港区)について、ライターの金子則男氏が解説する。
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今や独立した地名として知られるようになった「表参道」は、もともと「明治神宮の参道」という意味。青山通り、明治通りを交差し、明治神宮へと繋がる並木道の「表参道」がその名前の由来です(駅名との混同を避けるため、道路としての「表参道」は「表参道通り」と表記します)。
かつては表参道通りに沿って同潤会アパートが立ち、表通りから1本入れば閑静な住宅街が広がっていましたが、今や同潤会アパートは街のランドマーク・表参道ヒルズに変身。裏道に入ってもオシャレな洋服屋、飲食店、美容院がそこかしこにあり、「キャットストリート」「裏原宿」など、ブロックごとに特色あるお店が並んでいます。