7月末から8月中旬までは、上場企業の第一四半期決算の開示が相次ぐ「決算発表シーズン」。この時期は企業業績が気になる投資家は多いだろうが、実は決算とほぼ同時に株主優待の新設や拡充を発表する企業も多く、「優待発表シーズン」でもある。この夏もニューフェースの優待や、うれしい拡充が多く登場しており、その中で特に注目の3銘柄を紹介しよう(株価や投資額はいずれも8月中旬時点)。
新設組からは、出前仲介サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会(2484)。1単元(100株)保有以上を保有する株主に、「出前館」で利用できる金券3000円分を贈ると発表している。といっても、実はこの金券はVISAギフトカードなので、出前館でなくともVISAカードが使える店ならどこでも利用可能だ。
しかも長期で保有するほど額面が増え、1年以上なら3300円、3年以上なら3900円、最高となる7年以上保有株主には5000円まで増える。1単元の投資額は13万円程度と手ごろで、業績も株価も右肩上がりと、じっくり長期保有できそうな銘柄だ。
「いきなり!ステーキ」で使える食事券も獲得しやすく
拡充組の狙い目は、「いきなり!ステーキ」が人気のペッパーフードサービス(3053)だ。8月末に1対2の株式分割を実施するが、分割後も同じ株数で優待を続けると発表しており、事実上これまでの半額の投資で優待が取得できる。300株以上保有で自社店舗で使える3000円分の食事券を年2回受け取ることができる。分割後でも優待を得るには90万円程度の投資が必要だが、業績も株価も順調に上昇しており、資金に余裕があれば比較的安心して投資できそうな銘柄だ。