中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

グリーン車に子供が乗るとなぜか叩かれるネットの清貧思想

 恐らく、夫妻だけでグリーン車に乗っていればそこまで叩かれはしなかったのでしょう。しかし、子供が乗っている。しかも、当時3歳だった長男が大股開きでグリーン車の座席に座って牛乳を飲んでいる写真が掲載されていたのですね。あとは長女・長男が大股開きで本を読んでる様子も紹介されました。これが「生意気だ!」「行儀が悪い!」と叩きの対象になったのでした。

 いちいち他人の金銭感覚にケチつけるなんてどんだけ余計なお世話だよ、と思いつつも、「子供がグリーン車に乗る」ということを許せない人も一定数存在することが分かったので、辻ちゃんの炎上はそれなりの社会的意義があったのかもしれません。ここから我々が学ぶべきは、いかに貧乏な姿をSNSやブログで披露するか、ということでしょう。

 スーパーの肉・魚・野菜は「30%引き」というシールを貼ったものだけを買った様子を公開し、雨水を溜めてそれを便所の水を流すために使っているということを報告する。さらには、フリーマーケットで100円均一で買った服だけを着ていることをアピールする。

「消費が低迷している……」「景気が悪い」と嘆くくせに、個人的なちょっとした贅沢を叩くネットって気持ち悪いですね。

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