「理由は単純明快。カード会社が儲かるからです。一括払いだと利息がつきませんが、リボ払いなら毎月確実な金利が取れる。何もしなくても、金がどんどん入ってくるんです」(岩田氏)
実際、リボ払いはカード会社を大いに潤している。クレディセゾンの2016年度のリボ払い取扱高は3908億円で、前年比12%増。この金額はキャッシングの2140億円を大きく上回っている。楽天カードでも、カードショッピング収益の58%をリボ払いが占めている。
そんな中、今急増しているのは「気づいたらリボ払いに設定されていた」というケースだ。神奈川県在住の主婦Cさん(38才)は、最近、レンタルビデオ店でクレジットカード機能付きのポイントカードを作った。
「ポイントが貯まりやすいと聞いて、いいかなと思ったのです。でも、そのカードは最初からリボ払いの設定になっていた。申請時、店側からその旨の告知は一切なし。一括払いのつもりで買い物をして、カード明細を見て初めてわかりました」
Cさんはすぐにカード会社に電話をし、一括払いに変更をし、“リボ地獄”へ陥らずに済んだ。
「こうしたカードは、支払時に『一括で』と言っても、自動的にリボ払いにされてしまいます。カード伝票を見ても何も書いてないので、気づかないケースも多いんです」(岩田氏)