東京下町のあるスーパーで商品棚に並ぶカレールーとにらめっこする1人の主婦がいた。有名食品メーカーの商品を中心に数種類のルーを見比べていた彼女だが、カートに入れたのは、最もシンプルなパッケージのもの。そのスーパーが独自に開発・販売する「PB(プライベートブランド)」の商品だった。
「昔はPBというだけで“安かろう、悪かろう”と避けられていましたが、今は完全に逆。有名ブランドの商品ではなく、あえてPBを選んで買い物をするお客様が増えているんです」(ある大手スーパーの店員)
イオンの『トップバリュ』、イトーヨーカドーの『セブンプレミアム』、西友の『きほんのき』など、現在、多くの大手スーパーがPBに力を入れている。そんな大手スーパーのPBの特長は、次の通り。