今や大ヒットの定番商品となった“消せるボールペン”。パイロットの「フリクションボール」をはじめ、「ユニボール ファントム」(三菱鉛筆)や「こすって消せるボールペン」(無印良品)など、各社が“消せるボールペン”を発売している。ボールペンなのに簡単に消すことができるため、ビジネスユースでも人気の商品だ。ただし、書いた文字が消えてしまうため、証書類では使わないのが暗黙のルールとなっている。
「フリクション」は温度変化で色が消える特殊なインキを使っているため、後端部に付いているラバーでこすると、書いた文字が消える仕組みになっている。書いた文字を簡単に消すことができるのは非常に便利なのだが、時に「間違って消してしまった」という事態が起きるようだ。
編集部内でも、「資料を広げてノートパソコンで作業していたら、ノートパソコンの下に紙が入ってしまって、手書きのメモが全部熱で消えてしまった。せっかく構成案を考えてメモしていたのに……」「深夜、たい焼きをチンして食べながら仕事しようと思って取材ノートの上にたい焼きを置いたら、その下の部分の取材メモが全ページにわたって消えてしまったんです。“たい焼きの形”して……。正直、ホカホカのたい焼きを恨みましたね」など、間違って消えてしまった悲劇は多数。