中国企業の業績が好調だ。Wind資訊データによれば、2017年6月中間期業績は、上海、深セン上場A株3344社合計では19.9%増収、16.4%増益であった。増収率、増益率はいずれも過去5年間で最高を記録した。
セクターは全部で28あるが、増益率ベスト10は、第1位が採掘で4562.6%、第2位が鉄鋼で417.0%、第3位が建材で119.0%、第4位が非鉄金属で110.8%、第5位が電子部品で63.3%、第6位が機械設備で61.0%、第7位が化学工業で54.9%、第8位が軽工業で49.8%、第9位が交通運輸で39.3%、第10位が不動産で25.4%である。
一方、赤字はゼロだが、減益が3つある。公共事業が▲35.3%、農林牧魚が▲27.2%、パソコンが▲22.4%である。そのほか、通信は12.6%で第20位、自動車は9.7%で第22位、銀行は4.9%で第24位、非銀行金融(証券、保険など)は3.9%で第25位などであった。
3月に実施された全人代では、今年の経済運営として、「経済を安定させた上で、供給側改革を実施し、インフラ建設投資などの需要拡大政策で景気を下支えし、ニュービジネスの発展促進を推し進める」といった方針が示された。