「還暦を過ぎたら悠々自適」は昔の話。今や、定年を過ぎても働く時代になっている。そこで、先輩シニアワーカーに直撃! 勤続16年、10年前には優れた接客を行うクルーに与えられる役職「スター」に昇格したマクドナルド店員・林洋子さん(68才)のケースを見てみよう。
51才まで、薬局で販売のパートを続けていた林さん。孫との時間を作るためにと、一度仕事を辞めた。
「でも仕事をしていないと退屈で…。ある日、マクドナルドの求人ポスターを見て、そこには年齢制限が書かれていなかったので、すぐに応募しました」
接客なら前職でのキャリアも生かせるため、自信を持って応募できたという。今の仕事の利点は休みを自分で決められること。当初の希望通り、孫との時間を確保しつつ、仕事もできるのはありがたいと言う。
「朝3時に起きて5時から10時まで勤務する日々に体力がついたのか、以前なら、ちょっと遊びに行っては疲れ果てていたのに、孫とディズニーランドに行って一日中歩き回っても、少し余裕ができました」