ただし、必要以上に恐れる必要はありませんし、仮に大規模な金融危機が起こり、相場が大きく下落したら、その時こそ絶好の買い場になる、と考えることもできます。こういったことを言うと、多くのトレーダーの方が違和感を覚えるかもしれませんが、単純に考えて、今まで高かったものが安く買えるのですから、チャンスだと言えるのではないでしょうか。
例えば日常の買い物に置き換えて考えてみても、普段値引きをしない高級ブランドが、急に5%の値引きセールを始めたら誰もがチャンスだと思うはずです。そして多くの方がお店に殺到することでしょう。
実際、これまで私自身は、価格が一気に下落して多くのトレーダーの方々が恐怖を感じている時こそ買いポジションを保有し、億の利益を獲得してきました。
日経225のレートが8000円を割った時などは、多くのアナリストや投資家の方々が、「まだまだ下落する」といったことを声高に主張する中、私は8000円台、9000円台で日経225の買いポジションを保有し、そのポジションはいまだに決済せずに置いてあるので大幅な含み益を抱えています。
確かに相場が大幅に下落した時に買いポジションを持つことは勇気がいるかもしれませんが、過去の大暴落を振り返ると、相場は大幅下落の後には値を戻しています。例えば昨年、ブレグジットの際に米ドル円相場は1ドル=98円台まで下落しましたが、結局1ドル=105円くらいまですぐに戻しました。また、トランプ氏が大統領に決まった際も大きくドルが売られ、瞬間的に大きくドル円相場は下落したものの、ご存じの通り相場は反転し、上昇トレンドが発生しました。