もちろん、相場が大きく下落した際、闇雲に買いポジションを保有するのはいただけませんが、しっかりとテクニカル分析によってチャートの動きを読み、資金管理を徹底した上でポジションを持てば、それが大きな利益につながると、私は確信しています。
ロスカットは安易にすべきではない
では、買いポジションを持っている際に相場が大幅に下落した場合は、どうすべきでしょう? おそらく大多数の方は精神的に耐えられなくなり、ロスカットをしてポジションを投げ売りすることになるでしょう。しかし私は基本的に「ロスカットを安易にすべきではない」と考えています。
と言いますか、そもそもロスカットをしなくても大丈夫なトレードをしておくべきです。暴落は必ず定期的に起こっています。私はこれまで45年以上、相場と向き合ってきましたが、はっきり言って、いつもネガティブな事が起こります。だからこそ、相場が大きく暴落することを想定した上で、最悪の暴落が起こったとしてもロスカットをせずに生き残れるような資金管理が必要なのです。そのうえで、適切なタイミングをテクニカル分析によって見極めて、エントリーしておくべきだと考えています。
こういった話をすると「そうは言ってもロスカットしないなんてあり得ない」とか、「いったんロスカットして、新たに良い場面でエントリーする方が、資金効率が良い」と考える方もいるかもしれませんが、ポジションを切り続けているうちに、資金を失うトレーダーは後を絶ちません。ロスカットをしすぎて、相場から退場する方は大勢います。だからこそ、ロスカットに頼ったトレードはむしろ危険だと考えるのです。