人間誰しも息抜きは必ず必要。しかし何とかお金をかけずに余暇を楽しく過ごす方法はないものだろうか。30代の男性Aさんの趣味は歌舞伎鑑賞だ。若者や女性の間でも人気が高まっている歌舞伎だが、楽しむためにはどれほどの費用がかかるのか?
Aさんが歌舞伎にハマったのは、10年ほど前のこと。元々は歌舞伎好きの親戚に歌舞伎座に連れて行かれて初め鑑賞したものの、あまりその良さが理解できなかったというAさん。そんな第一印象だったにも関わらず、なぜハマってしまったのか? Aさんが振り返る。
「正直言って、初めて見た時は退屈に感じました。何を言っているのか理解できなければ話の筋も分からず、テンポもゆったりしていて、何回もウトウトしました。だから終演後、正直に感想を言うと、叔母に『じゃあ今度は開演の1時間前に来なさい』と言われたんです。
まったく知らなかったのですが、歌舞伎というのは『長いお話の一部』を演じるものなのです。だから、話の筋を予め知らなければ、ストーリーが理解できなくて当たり前。叔母は事前に『今日のお話は、○○が××に行って、△△するところだから』といった具合にあらすじを教えてくれました。すると、同じ歌舞伎の舞台が前回とは違ったものに見え、一気にハマりました」
歌舞伎の魅力を上手に教えてくれる人が近くにいたAさん。もともと凝り性だというAさんは、今では歌舞伎中心の週末を過ごしているというが、どの程度の額を歌舞伎に費やしているのか?