月末の金曜日に早めに仕事を終わらせて、消費を促す「プレミアムフライデー」について、経団連の榊原定征会長は9月11日の記者会見で、見直しの検討に入ったことを明らかにした。「月末の金曜日」ではなく、「月初めの金曜日」に変更することを視野に入れているという。
政府と経団連を中心として経済界とが官民一体になって、今年2月から始まったプレミアムフライデー。給料日直後になりやすい毎月最終金曜日、午後3時に仕事を終わらせて、空いた時間を買い物や旅行、外食などに充てることを推奨している。
しかし、実際にプレミアムフライデーを満喫しているという人は決して多くはない模様。30代の男性会社員Aさんはこう話す。
「うちの会社ではプレミアムフライデーなどまったく導入されていないし、話題にもなりません。取引先の会社もまったく導入していませんし、プレミアムフライデーを活用している人は、周囲に1人もいません」
たしかに、8月の最終金曜日だった8月25日のネット上の声を見ても、
〈プレミアムフライデーなの忘れてたわw〉
〈そうか、今日プレミアムフライデーだったね〉
〈今日プレミアムフライデーとかいうやつだったのか。まあ地方は関係ないです…〉
などと、プレミアムフライデーとは無縁だというつぶやきにあふれている。プレミアムフライデーが、世間一般の間に浸透しているとは言い難い状況なのだ。