もちろん、そのような手厚い保障はタダではない。多くの場合、通常の団信の保険料は住宅ローンの金利に含まれており、3大疾病などの特約をつければ、その分を金利に上乗せして払うのが一般的だ。
「とはいえ、個人で保険に入るよりも保険料は割安なものが多く、特約をつけても0.2~0.4%程度の上乗せ幅です。それまでに加入していた生命保険を見直して、その分を減らせるメリットも考えられます。また一部のネット銀行や地方銀行では特約をつけても金利が上乗せされないところもあります」(藤川氏)
たとえば住信SBIネット銀行は、通常の団信に加え、精神障害などを除くすべての病気やケガをカバーする全疾病保障の保険料も0円(その代わり、借り入れ時に約2%の事務取扱手数料がかかる)。それでいて変動金利は0.4%台だから「割安感がある」と藤川氏はいう。
イオングループの買い物5%割引のサービスも
こうした団信の多様化のほか、メガバンクなどでは住宅ローンを組むと総合口座のポイントサービスが加算されて、振込手数料などが無料となるサービスも展開。また、イオン銀行の住宅ローンでは、イオングループでの買い物が毎日5%割引になるサービスを実施している(所定の条件あり)。