住まい・不動産

典型的東急タウン「たまプラーザ」の栄華はいつまで続くか?

たまプラーザは駅舎も近未来的なイメージ

たまプラーザは駅舎も近未来的なイメージ

 住んでみたい街があっても、理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で22位にランクインした「たまプラーザ」(神奈川県横浜市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 首都圏におけるブランド路線の覇権を争うのが、東急東横線と田園都市線の2線。老舗の東横線に対し、勢いという面では上回る田園都市線の中でも“もっとも田園都市線らしい駅”で典型的な東急タウンと言えるのが、通称“たまプラ”こと「たまプラーザ」です。

 今や「そんな昔の話を」と言われてしまいそうですが、この街を人気タウンに押し上げたのが、1983年に放送されたドラマ『金曜日の妻たちへ』です。「金妻」の愛称で知られたこのドラマは、裕福な生活を送る妻たちの不倫を描いて大ヒットしましたが、そのロケ地がたまプラーザだったことで、一躍「富裕層が住む街」というイメージが形成されました。実際今でも、街を走る車は高級車の割合が高めで、「経済的に余裕がある人が住む街」というイメージに間違いはなさそうです。

 駅に降り立てば、駅舎は見事にキレイなガラス張りで、駅前には東急百貨店を含む一大商業施設「たまプラーザテラス」。東急バスが行き交う街並みは、緑も豊かに美しく整備されており、駅周辺は「美しが丘」という町名が採用されています。駅周辺にはスーパー、飲食店、家電量販店などもあり、この街で大抵の用を済ませることができるでしょう。

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