かつて、『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』という本が累計26万部を超えるベストセラーとなり、大きな話題となった。同署は“稼ぐ人”が実践している財布の使い方を紹介する内容で、「お財布をキレイに使う」という共通のルールを紹介している。著者の亀田潤一郎氏は、ニュースサイト『ITmedia エグゼクティブ』内の「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」という著書と同名の記事の中で、その真意をこう解説している。
〈お札を折り曲げることなくきれいにしまえる『長財布』を使うことによって、大切なお金を丁寧に、美しく扱う基本の心掛けが備わるからです。そして、この気持ちこそが、お金を引き寄せる一番の秘訣だったのです〉
それでは、実際に長財布を使っている人たちは、お金とどう付き合っているのか。都内在住の男性会社員Aさん(30)は、こう語る。
「長財布に変えてから3年くらいになります。当時付き合っていた彼女が、誕生日プレゼントとしてブランドものの長財布を買ってくれたのがきっかけでした。正直ちょっと重いし、ポケットに入れられずにかさばるので、使いやすいとは言えません」
財布が変わったことで金銭事情に何か変化はあったのだろうか。Aさんが続ける。
「長財布にしたら存在感がある分、財布からお金を使うことを否応なしに意識するというか。いくら入っているのか、財布を開いた瞬間にお札の枚数がいちいち目に入ってくるので、以前よりも金銭感覚はシビアになったような気はします」(Aさん)