国を挙げて健康維持を促す試みが広がっている。なかでも近年増加しているのが、地方自治体による「健康マイレージ」だ。運動や健康診断の受診など健康維持の努力をした人が商品や金券といった“副産物”を得られるとあって、大きな反響を呼んでいる。
健康でお得なサービスを実施しているのは、自治体だけではない。電力自由化に伴い、電力会社の『イーレックス』が健康計測機器メーカーの『タニタ』と組んで始めた『タニタ×イーレックス あるく・おトク・でんき』は、ウオーキングの歩数に応じて電気料金の割引額が決まるという料金体系だ。
同プランに申し込むとタニタ製の活動量計が届く。それを身につけて生活し、歩数データを送信する。歩数や継続日数等で算出したポイントに応じて料金が決まる。『イーレックス』営業部の竹田信哉さんが言う。
「電気の使用量とアンペア数、獲得するポイント数によっても異なりますが、歩数が多いほど電気料金が安くなります。
例えば2人家族で月間使用量350kWh/40アンペアの場合、1日5000歩歩けば月100円、8000歩なら月500円、1万歩なら月1000円お得に。1日1万歩歩いた場合、健康づくりに取り組みながら1年で1万円以上電気代が節約できます」