2つめのポイントは、「買いが入りやすい状態にある」ということです。
10月中旬の日経225証拠金取引に関するデータを見ると、新規売りが約4割を占めています。日経平均株価の価格が上昇すればするほど、その売りポジションに対する含み損が膨らむわけで、その売りポジションを持っているトレーダーは、対応策として買い戻し決済によってロスカットをするか、新規の買いポジションを持つことで損失を固定することが想定されます。
そしてこれら2つのポイントから、「現在の日経平均株価は売りが限定され買いが入りやすい状況にある」、つまり「日経平均株価は下げづらく上昇しやすい状態にある」と私は考えています。
日経平均株価で意識すべき2つの目標価格
では次に、私が意識している日経平均株価の目標価格を紹介いたします。
1つめは、2万2750円です。こちらの価格は史上最高値である3万8957円から、1995年に1万4295円まで下落した後、1996年に戻し目となった価格です。
2つめは、2万2975円です。こちらはフィボナッチ・リトレースメントというテクニカルツールの法則に基づく計算によって導き出された価格です。具体的には、史上最高値である3万8957円から、2008年の最安値である6994円まで下落した値幅3万1963円に対する50%戻しの価格が、2万2975円となります。