衣替えに伴って、クリーニングに出す衣服も増えるタイミング。お金を払うだけに、できる限り上手にクリーニングを活用したいところ。そこで、クリーニングにまつわる素朴な疑問について、専門家に答えてもらった。
【Q】スーツをクリーニングに出したいのですが、仕事柄、ジャケットだけを着ることが多く、スカートはほとんど穿いていません。この場合、スカートはクリーニングに出さなくてもいいですか?(43才・会社員)
「上下セットのものは、必ず一緒に出してください」と話すのは、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・クリーニング綜合研究所所長の小野雅啓さんだ。
「どちらか片方だけクリーニングに出すと、風合いが変わってしまい、いざスーツとして使いたい時に使えなくなってしまいます。また、上下で出せば、セット料金で安くなる店もあります」
【Q】家族揃って汗かきで、念を入れて洗っているつもりでも、落ちきった気がしません。気に入っている服は来年も着たいのですが。(38才・会社員)
黄ばみが目立つのは襟や袖口だが、そこだけでなく、夏の衣類は全体的に汗をたっぷり吸っている。その汗をしっかり落とすのが「ダブルウオッシュ」だ。
「店によっては、『汗抜き』など、いろいろな表現をしますが、これはドライクリーニングと水洗いの両方を行うという技術。ドライクリーニングは油汚れには強いのですが、水性の汚れは落とせないので汗が残りやすい。汗をかく、外回りの営業の人のスーツなどはダブルウオッシュをおすすめします」(『日本クリーニング新聞』の坂東護さん)