日経平均株価は9月19日に2万円台を回復、10月13日には2万1000円を突破し21年ぶりの高値圏で推移。敵失で自民党が大勝した総選挙翌日には、日経平均が史上初の15連騰を記録し、かつてのバブル期も高度成長期も凌駕する戦後最長記録を更新し、翌24日には16連騰を達成した。
ふと考えてみると、今回の「16連騰」や「21年ぶりの高値更新」という株高を誰が予想できただろうか。
起きると思えなかった金融危機などを指して「ブラックスワン(黒い白鳥)」というが、武者リサーチ代表の武者陵司氏は「今はポジティブなブラックスワンが起こっている」と見る。
「日本人が過剰な自信を持っていたバブル期とは対照的に、企業利益が史上空前なのに株価がバブルのピークの半分というのは過剰なまでに自信を喪失していることを示している。この過剰な自信喪失が修正されてくれば、年内は2万5000円、その先まで見通せば4万円の高みまで目指せる」