人間誰しも息抜きは必要だが、何とかお金をかけずに余暇を楽しく過ごす方法はないものだろうか。40代の男性Tさん(都内在住)の趣味は「ラーメン屋巡り」だ。かれこれ四半世紀にわたり、年100杯以上ラーメンを食べてきたTさんは、ラーメンを仕事やプライベートで活用しているという。
Tさんがラーメン屋通いを始めたのは高校生の頃。Tさんが通う高校は、今で言うところのラーメン激戦区に位置しており、それらを食べ歩くことがクラスで大ブームに。当時のTさんにとって、ラーメンは“大人への階段”だったそうだ。Tさんが言う。
「高校生ぐらいの頃って、ちょっと大人になったような気がするのか、外食するのが嬉しい時期じゃないですか。とはいえ1人でお店に入る勇気はなく、友達を誘ってラーメン屋を回っているうちに、クラス中にラーメンブームが訪れ、『A店は美味しい』『B店は安い』『C店には限定メニューがある』など、教室中にラーメン情報が飛び交うようになったんです。食べきればタダになる大盛りラーメンに挑戦するのも流行りました」(以下同)
大学に入ると、Tさんの活動範囲は一気に広がる。自分の車を持っていたTさんは、車でラーメン屋を回るようになったのだ。
「免許を取って車に乗るようになると、自分もどこかに行きたいし、友達にも『ドライブに行こうよ』と言われるわけです。となると手頃なのは、普段はまず足を運ばないような場所にある有名ラーメン店に行くこと。それぐらいの距離が、初心者のドライブとして適当なんですよね」