中国では、2005年6月から2007年10月にかけて上海総合指数が6倍強上昇するといった大バブルを経験している。最近では、2014年6月から2015年6月にかけて上海総合指数が2.5倍に急騰するといったバブルを経験している。その後の急落や、長く続く緩やかな下落局面が、如何に投資家を苦しめるのかといったことを中国政府は身に染みて理解している。
日本では主に景気・株価を支えるために市場介入が行われているが、中国ではバブル抑制を主眼に置いている点で、両国の金融政策の違いが現われていると言えるだろう。
なお、ここで使用したデータは、2017年11月2日、中国基金報を参考にした。
(http://money.163.com/17/1102/22/D2987SJQ00258169.html)
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサル ティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。