「買い玉を持ったとしても、ストキャスティクスもRSI(*どちらもオシレーター系と呼ばれるテクニカルツール)もこんなに高い水準にあるのだからいつ反転するか分からない」という恐怖心から、200~300円の利益幅が取れればさっさと利益確定してしまう、という声も聞こえます。
また、日経平均の買い玉を持っていても、FX(外国為替証拠金取引)のトルコリラのようにスワップ金利が得られるわけでもありません。もちろん、くりっく株でトレードし、買い玉を持てば配当金は出ますが、10月、11月は大きい配当金が出る月でもありません。
そういったことから、現在の日経平均市場は、買い玉がなかなか増えてこない状況にあります。
そして、買い玉が増えてこない今の状況から、「相場がガラガラ下落するということは考えづらい」と分析できます。買い玉が増えれば、将来的にそれに対する売り戻し決済が入ってきて、相場が下落することが考えられますが、現状ではそれが起こりづらい状況にあるのです。
ちなみにくりっく株で日経平均株価の過去データを見ると1000~1500円くらいの値幅分下落するような時は大抵の場合、買い越しが15万枚くらいになっています。こちらの原稿を執筆している11月上旬時点の最新データでは、まだ3000枚程度の買い越しですから、仮に調整安があったとしても大幅にガラガラ下落することは考えづらい、と私は考えています。