『MACD』『年間の値幅』『日銀によるETF買い入れ』が示すこと
では、次に移りましょう。2つ目は『MACD』というテクニカルツールです。MACDの詳しい説明は省略しますが、11月上旬時点で日経平均のMACDを確認すると、2本のラインが上向きのままですから、大幅下落が想定されるような場面ではないと分析できます。
3つ目の材料は『日経平均株価が年間に動く値幅』です。過去のチャートを見ると日経平均株価はだいたい年間に4500~5,000円程度動いていることが分かりますが、その値幅を基準にして考えればまだ上値の余地があってもおかしくない、と言えます。
最後4つ目の材料は、『日銀によるETF(上場投資信託)買い入れ状況』です。日銀は10月に入ってからしばらくETFの 買い入れをしていなかったので、「ETFを買わなくても株価が上がっているから、傍観しているのではないか?」と思っていました。その矢先、10月30日から31日にかけて各日700億円以上の買い入れを行ったのです。
このことから「日銀はまだ上値を目指しているのではないか」と考えることができるでしょう。そしてこれからも断続的にETF買い入れが行われるのであれば、下値も限定されてくるはずです。