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年500冊の小説を読む40代女性に聞く 小説は人生の役に立つのか?

実用書ではなく小説を読むことで得られるものは何か

 人間誰しも息抜きは必ず必要だが、何とかお金をかけずに余暇を楽しく過ごす方法はないものだろうか。40代の女性・Tさんの趣味は「読書」。ミステリー小説を中心に、フィクション作品ばかり年間400~500冊を読破するというTさんは、小説から色々なことを学んだという。

 Tさんが本格的に読書に励むようになったのは、大学に入学してからのこと。高校まで地方で過ごし、通学に電車を使わなかったTさんは、かねてより「電車で読書すること」に憧れがあり、大学に入って初めて電車通学をするようになると、その時間を丸々読書に費やすようになったという。Tさんがいう。

「もともと本を読むのは好きだったのですが、高校生までは受験勉強などでなかなか本を読む時間がありませんでした。そのため、大学に入ったらたくさん本を読もうと思い、一人暮らしの部屋を選ぶ時は、わざわざ大学から少し遠目の場所を選びました」(以下同)

 授業に出るために電車に乗ったものの、小説に夢中になりすぎて、大学の最寄り駅のホームのベンチで小説を読み耽ってしまったこともあるという。そのまま東京で就職し、大手一流企業で忙しく働くTさんだが、どうやったら1日1冊以上のペースで本が読めるのか?

「私は現在、片道1時間かけて通勤していますが、その往復と昼休みでだいたい1日1冊読めます。さらに自宅では、トイレとお風呂で本を読んでおり、そちらは3~4日ぐらいで1冊読み終わります」

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