実態を知るのはなかなか難しいのが“お嬢様学校”の内側。子供の頃から良いしつけを受け、教養とマナーを身につけても、それがすぐ結婚に結びつくわけではないようだ。幼稚園から高校まで、いわゆるお嬢様学校と呼ばれる女子校に通った40代女性2人が、晩婚化の理由を分析する。まずAさん(49歳。39歳で結婚)はこういう。
「もっともいけないのは、ほとんどの人が、自分の家が“普通”だと思っていることでしょう。幼稚園や小学校から私立に通うような家は、ごく一握りのとても恵まれた家庭だということに気づいていないことです。それゆえ、大学や社会人になって男性と接するようになった時、自分が今まで過ごしてきた境遇がスタンダードだと思い、彼氏にそれを求めてしまう。自宅に外車が何台もあったり、都内に庭付き一戸建てを持っていたりする男性なんて何%いるのかという話です」
それでも相手に求めるハードルを下げられず、夢を追いかけ続ける人も少なくないのだとか。そして同窓会では、こんな醜い光景が展開されるという。
「同級生が結婚したと聞くと、真っ先に出てくるのは『何している人?』という質問です。その質問自体は不自然なものではありませんが、相手の職業、勤め先、学歴などが同級生の間で共有され、“値踏み”されます。同級生の結婚を素直に喜べば良いのに、先を越されたことが悔しいのか、夫の“アラ探し”をするような傾向は間違いなくあります。一方では、既婚者同士で、『○子はまだ結婚してないんだって』『あれじゃ、できないわ』などと言っているので、おあいこかもしれませんが……」