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ビジネス

飲食店の鬼門・三軒茶屋の現実 オープンから2週間で撤退例も

飲食店にとっては“鬼門”と呼ばれることもある三軒茶屋

 都内でも人気の街といわれることも多い世田谷区・三軒茶屋エリア。昔ながらの飲食店とオシャレなカフェやバーが立ち並ぶ街というイメージがあるかもしれないが、飲食店にとっては“鬼門”とも呼ばれているという。三軒茶屋に15年以上住む40代の男性Aさんはこう話す。

「たしかに飲食店は多いし、雑誌やテレビで紹介される人気店も多いのですが、ついこの間オープンしたばかりのお店が、半年もしないうちに閉店していた……なんていうケースも多いです。ただ、長く続いている店は10年、15年と本当に長く人気を保っています。定番の人気店がある一方で、新規店には厳しいというイメージです」

 三軒茶屋の隣駅・駒沢大学付近で飲食店を経営する30代の男性Bさんも、三軒茶屋の厳しさについてこう話す。

「駅前の飲食店はまだお客さんもいますが、駅から少し離れた飲食店だと、周囲はほぼ完全に住宅地という感じで、集客もなかなか厳しい。基本的には国道246号線の沿線に店が多いんですが、駐車スペースがない店がほとんどということもあって、自ずとターゲットは周辺住民に限られてくる。でも、外食するなら駅前や職場の近くで済ませる人が多いのか、駅から徒歩10分くらい離れると途端にお客さんが少なくなっている印象です」

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