ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』が10月に行った、商品購入時の送料を0~300円の範囲で、顧客が自由に設定できる「送料自由化」の実験(現在は一律200円)の結果、「お金の県民性」に関して、興味深い結果が出た。
平均送料が最も高かったのは、福島県の111.73円。岩手県(111.08円)、青森県(110.79円)が続いた。一方で最も安かったのが、86.05円の奈良県。以下、大阪府(88.68円)、兵庫県(88.78円)、滋賀県(89.02円)、京都府(90.48)と関西圏が並んだ。
この送料ランキング下位5県に入っている京都府、大阪府は、NHKの受信料を払わない人が多い地域でもある。マーケティングコンサルタントで、『ありえへん京阪神』(ワニブックス刊)の著者である矢野新一さんが語る。
「関西の多くの人たちは、そもそもNHKが嫌いという人が多い。見ていないんだから払う必要がない、というスタンスですね。特に大阪の人たちは、上から命令されるのが好きではない。“払え”と言われると、逆に反発するんです」
納得できないものには銭を使わない。これが「始末」という考え方なのだろうか…。
2017年のNHK受信料の推計世帯支払い率を見ると、1位・秋田県96.3%、2位・新潟県94.7%、3位・島根県93.9%、4位・山形県92.6%、5位・青森県91.6%と続いた。一方、ワーストは43位・京都府73.6%、44位・北海道70.0%、45位・東京都66.4%、46位・大阪府63.5%、47位・沖縄県48.8%との結果が出た。