投資

日経平均 今後2年で4万円を超え、5万円台目指す展開も

 好景気の材料は他にもある。次期FRB(連邦準備制度理事会)議長がハト派のジェローム・パウエル氏に決まったことも追い風だ。今後もジャネット・イエレン議長の路線を継いで緩やかな金利上昇が見込まれることからドル買いの動きは続き、来年にかけて1ドル=120円を目指すような緩やかな円安が予想され、それが日本株にとって好材料となる。

 今後の株価推移を予測すると、例年11月~翌年4月ごろまでは株価が上がる傾向が強く、目先では来年4月ごろまでは非常に強い上昇トレンドを描くと見ている。その後はいったん調整局面に入るだろうが、第4次産業革命が本格化する動きを織り込むように株価はさらに上昇。今後2年ほどで日経平均は過去最高値を更新するばかりか、4万円を超え、5万円台を目指すような展開まで私は想定している。

 唯一の不安材料は2019年10月に予定される消費増税だ。増税を機に景気が腰折れし、その頃には世界経済にも過熱感が生じてくることも十分に予想され、相場は大きな転換点を迎える可能性がある。

 ただし悲観することはない。あと2年は株高局面が続くだろうから、今はその恩恵を少しでも多く享受するようにしたい。

【プロフィール】とまつ・のぶひろ/1973年生まれ。国内外の金融市場に詳しく、自ら現地訪問を繰り返す銘柄分析のスタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人を超える。

※週刊ポスト2017年11月24日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。